プセウドリトス ( Pseudolithos ) 属について
プセウドリトス属はガガイモ科の中でもひときわ魅力的な一群で
個人的にも興味の尽きることのない種属になります。
まずは、主だった品種を記載してみますが
自分が栽培したことのない品種は画像がありません。
そして画像がある品種に関しましては各種ごとに記事がありますので
そちらもご覧ください。
品種の紹介
主だった品種を紹介します。
Pseudolithos caput-viperae
プセウドリトスの中でも小型で群生する品種です。
大昔に一度栽培しましたが残念なことに画像も記録も残っていません。
Pseudolithos cubiformis
こちらの記事をご覧ください
プセウドリトス クビフォルミス (Pseudolithos cubiformis)
Pseudolithos dodsonianus (記事執筆中)
Pseudolithos eylensis
これも栽培していましたが画像無し、、、
個人的に思うことは、かつてのスファエリクム(migiurtinus)には
2タイプがありまして、、、
比較的扁平で形の良い球状になり、肌の凸凹が強いタイプと
背が高くなり、表面が割とのっぺりしているタイプがありました。
後年、EXOTICAからeylensisが入ってきたときに後者のタイプと
酷似していたことから
後者がこの品種だったと思っています。
ミギウルティナスの変種と考えられている
より大型の eylensis ですが
同じソマリア北東部のエイル Eyl (もしくは Eil)に自生地が存在します。
Pseudolithos harardheranus
こちらの記事をご覧ください
プセウドリトス ハラルドヘラヌス (Pseudolithos harardheranus)
Pseudolithos horwoodii
文献に品種名の記載があるものの現物も画像も未確認。
僕も情報が欲しい謎の品種です。
ユーフォルビアと勘違いしてるんじゃなかろうか、、、ww
Pseudolithos mccoyi
こちらの記事をお読みください
プセウドリトス マッコイ (Pseudolithos mccoyi)
Pseudolithos migiurtinus
こちらの記事をご覧ください
プセウドリトス ミギウルティナス (Pseudolithos migiurtinus)
まとめ
プセウドリトス属は発見後、1965年に最初に属として記載されています。
属名が示す、偽物の石、あるいは石に擬態したという名前通り
どの品種も表面に独特の凹凸、そして肌色を持っています。
実生栽培下では緑色になってしまう品種も少なくないですが
輸入株や自生地の画像を見ると、正に石にしか見えず
慣れていないと発見は困難だろうと思います。
多くの品種はソマリア原産ですが
一部イエメンやオマーンも産地としてあげられています。
栽培に関しては各種の記事に記載しますが
総じて、寒さにはあまり強くなく僕の住んでいる地域でも
無加温の温室ではギリギリ生存出来るか、、、というところです。
逆に原産地の気候からみて暑さにも強そうに感じますが
日焼けしやすい一面もあったりします。
花は言うまでもなくガガイモ科特有の悪臭を放ち、
グロテスクとも言える美花を着けます。
世界最大の奇花ラフレシアが入手できないなら
花はうんと小さいけどガガイモ科!!みたいな、、、
そこがまた良いんですけどねww
プセウドリトス属すべての種は自生地で非常に減少しており、
稀少な品種となっていますが
その反面、実生苗も以前に比べたらかなり出回っていますので
そちらで栽培維持に努めたいところです。
僕個人的には数あるガガイモ科の中でも特別な一群
それがプセウドリトス属です。