プセウドリトス ミギウルティヌス ( Pseudolithos migiurtinus ) 

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プセウドリトス ミギウルティヌス ( Pseudolithos migiurtinus )

 

プセウドリトス ミギウルティヌスはこの属の中でも一番人気というか

代表種とも言える一般的な品種になります。

僕が初めて入手した当時は栽培が難しいとされていたためか

スタぺリアを台木とした接ぎ木苗が多かったように感じますが

現在では栽培技術も向上したこともあり

市場で見かける苗もほとんど実生実根苗になり、逆に接ぎ木苗を見かけることは

ほとんど無くなったようです。

もちろん僕自身も初めて入手した苗は接ぎ木苗でした。

 

 

 

 

さてさて、ミギウルティヌスですが、この種も名前が結構あり

僕が初めて知ったときは sphaericus ではなく sphaericum でした。

しかもスパエリクムと呼んでいたような、、、w

ま、ちょっとした発音の違いはどうでもいいんですけど。

この当時を知っている人には懐かしいでしょうね。

 

その後スファエリクムとスファエリクスの呼び名が混同している時期を経て

スファエリクスが定着してきたのかな、、、

そしていつの間にか現在のミギウルティヌスで学名も

世界的にも落ち着いたようです。

シノニムとして上記の旧名も残ってはいますね。

 

 

栽培者の主観による形態、特徴

 

 

自生地の写真を見ると属名が表す通り、石と見紛うばかりの姿ですが

栽培下では光線の強さに応じて、薄緑色から灰緑色、赤褐色まで変化し

植物が太陽にさらされるほど赤みがかった色になっていきます。

そして、これはどんな植物にも言えることですが

自生地のように強光線に常にさらされて高温の環境は

鉢植え栽培において、あまり良い影響を与えないようです。

特にプセウドリトス属に関してはうちの場合、

どんなに慎重に強光線に慣らそうとしても無遮光では成長が著しく悪くなり

必ず日焼けしました。

原産地球に近い形態に育てようと努力しましたが、、、

 

 

 

 

 

本体

 

 

通常、単茎ですが稀に子吹きする苗もあったりします。

サボテンなんかの子吹きと違うようで分割して挿し木をしても活着はしません。

というか自分が下手なだけかもしれませんが、成功したことがありません。

 

成球の大きさは大体文献に記載されている通り直径 6cm、高さ 8cm程度なのですが

僕が栽培した限りでは

表面の凹凸が細かく多く入り、扁平からやや四角ばった球形になるものを migiurtinus 

表面の凹凸が比較的滑らかで背が高くなり、より大型になるものは eylensis

だったのではないかと勝手に思っています。

 

と言うのも、実生して背が高くなるタイプと扁平なタイプが混在して出てくることはなく

表面の凹凸も滑らかで背が高くなる方は明らかにeylensisの輸入球に

特徴が近いものがありました。

 

 

 

花は言うまでもなく、あの花ですw

多くの品種を抱えるガガイモ科で花も千差万別ですが、

どれを見ても一目瞭然、特徴的なガガイモ科の星形の花ですね。

悪臭花なのも例外ではありません。

 

 

 

 

 

 

この花をこのように群開します。

 

 

 

 

 

結実

 

 

種子は、開花のタイミングが合った2株以上必要といわれていましたが

腐肉臭のような悪臭によりハエを呼び寄せて花粉媒助をしてもらい自家受粉で結実します。

今はわかりませんが花の構造が複雑なのか人工授粉は困難でした。

出来るようになっているなら方法が知りたいところです。

 

結実すると対になったインゲン豆のような鞘をつけて、中には

タンポポのように種子を飛ばすために綿毛を着けた種子が詰まっており

苦い経験ですが

採種時期を見落とすと鞘が弾けてそこら中に種子が飛散してたりします。

 

 

 

 

結実初期

 

 

 

結実した様子はこちらです。

 

 

 

 

種子の飛散した様子の動画を発見しましたので貼っておきますね。

Pseudolithos migiurtinus seed

 

分布、自生地

 

ソマリア北東部に自生しています。

ミギウルティヌスの変種と考えられている

より大型の eylensisは同じ北東部のエイル Eyl (もしくは Eil)に自生地が存在します。

 

 

まとめ、栽培雑記

 

 

ミギウルティヌスを栽培した感じは

基本的にそんなに困難な品種ではありませんが、癖があることは確かで

寒さにはやはり弱く5℃を下回る事が続くようなら要注意です。

 

暑さには強いと言われていますが真夏は成長を止めてしまいますし

過湿にもあまり強くなく、特に日本の高温多湿は危険とも言えますね、

暑い時期が成長期だと思って水やりを頻繁にしてしまうと

かなり腐りやすい傾向があります。

この腐り方の特徴として細い根にわずかに黒い点か線が確認できることがあります。

これが出てしまうとほぼ復活は望めません。

 

実際、僕の栽培環境では冬型多肉と同様に秋口から成長を始めるので

上記の理由と共に夏は休ませて秋口から成長スタートさせています。

秋に開花結実、再び、春に開花結実からの休眠なんてことも珍しくありません。

 

ただこの種のやっかいなところは根の完全乾燥は好まないようで

酷暑期や厳寒期でも用土に多少の水があった方が成績が良いです。

 

実生に関しては意外と容易で採り蒔きすれば、ほぼ翌日には発芽が始まります。

その後も他の品種と同じように管理して1.5cm~2cmくらいまでは問題なく成長し

癖が出てくるのはそのサイズを超えるようになってからで、

その先の管理に気を付けるようにしています。

 

僕の実生方法に関しての記事は現在作成中ですが近日公開する予定ですので少々お待ちください。

 

とりあえず僕が感じていることを書いてみましたが

また新たな気付きがあれば追記か記事を増やそうと思います。

 

その他のプセウドリトス

 

 

 

プセウドリトス ミギウルティヌス ( Pseudolithos migiurtinus ) 動画

Pseudolithos migiurtinus

特に凝った編集もしませんし、お見苦しい点も多々ある

小汚い栽培場内で栽培中の植物記録的な短い動画ばかりになりますが

私のYouTubeチャンネルになりますので良かったら登録していただけると嬉しいです。

ULTIMATE-EXTREME PLANTS

 

 

 

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