球根類ってなぁに?

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球根植物とは

 

 

バルブ、バルブ植物とも呼ばれます。

誰もが一度は栽培した経験がある球根類に

チューリップやヒヤシンス等がありますね。

 

球根類の多くは植物にとっても過ごしづらい夏季や冬季をやり過ごす為に

葉、茎や根を肥大させた部分(球根部)に養分を蓄えることで

葉や茎を枯らして休眠を可能にしたものです。

 

多くは生育期と休眠期を繰り返すサイクルで生活しているため

基本的には多年草となります。

 

球根の形態

 

肥大させた部分によって様々な形態をとる球根を分けて説明します。

鱗茎

 

葉を層状や鱗状に肥大させて球根になったものです。

主なものとしてユリ科やヒガンバナ科の球根の大部分がこれにあたります。

 

球茎、塊茎

 

地下茎が肥大した物で球状や塊状になったものです。

クロッカスやグラジオラス等がこれにあたります。

またイワタバコ科の一部やシクラメン、球根ベゴニアもこのタイプになります。

 

根茎

 

 

ランナーと呼ばれる水平に伸びる地下茎の一部を肥大させた物です。

 

ジャーマンアイリスや私たちにも馴染みの深い

食用のショウガもこれにあたります。

 

塊根

 

根茎や塊茎の一部はこの塊根と見分けが付き辛いものも多いのですが

根の一部を肥大させた物です。

ダリアやシャクヤク等がこれにあたります。

 

 

分布

 

世界中各地に分布しており、多くの科にまたがって普通に見ることが出来ます。

また生育環境も湿地帯から極乾燥地帯までさまざまです。

 

食用等、有用植物として利用されるものも多く

極普通に見ることの出来る植物群ですが、

一部に形態が非常に変わっていたり栽培の難しい品種もあり、

この手の物にはどうも私たちのような

珍奇植物栽培家が好んで手を出す傾向にあるようです(笑)

 

 

 

 

有用植物としての球根類

 

前項でも書きましたが有用植物として球根部分が利用されるものも少なくなく、

特に食用としてタマネギやニンニク等のアリウム属であったり

ショウガや芋類も球根植物です。

これらは日常生活に密着しているために

球根類と認識されることも少ないですけど。

 

余談ですが、私が以前タマネギの鱗片を空いた植木鉢の放り込んで

他の球根類と一緒に栽培したところ、何の違和感もなく周りに溶け込んで

生育していたという笑い話があります。

 

花も非常に美しい物が多いため切花(余り好きではありませんが)として

花屋さんに並ぶ品種も多種あるので家庭や葬祭時の商用としても

需要の高いものです。

 

まとめ

 

 

以上のように、食用とされたり普通に花壇で花物として鑑賞されることも多い

馴染み深い球根類です。

特にチューリップなどのように路地植えでほったらかしておいても

増殖して毎年花を楽しませてくれるような容易に栽培できる品種も多いことが

球根類の魅力でもありますね。

 

鉢植えとなるとやはり限られた栽培空間となるので

多少手をかけてあげる必要が出てきますが、

それでも容易に楽しめるものも多い一群であるといえます。

 

極地的な気候に産する球根類に面白い形態の物も多くありますが

一部を除き環境の順応力も高くちょっとした工夫で栽培できますし

開花までは2~3年かかるものの実生も難しくなく

是非栽培をおすすめしたい植物です。

 

また栽培に慣れてきたら、豪州産に多いのですが

球根性のランや食虫にも球根性のドロセラ(モウセンゴケ)があり、

栽培は少々難しいですがこれらはとても魅力的なものです。

 

近年は私もサボテンや多肉植物より栽培の中心になってきている球根類ですが

やはり栽培している球根類には

南アフリカ産やオーストラリア産のものが特に多く見られます。

 

 

 

ひとつだけデメリットもあげておきますね。

 

それは休眠期になると地上部分が枯れてしまう物がほとんどなので

栽培場が寂しくなることです(笑)

春~秋成長型の球根と秋~春成長型の球根をバランス良く持つことで

棚の入れ替えを行い、クリア出来る事ですが、、、、

 

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