私自身、興味は非常に強く持っていますが、
まだあらゆる面で栽培は不可能と判断して入手はしておりません。
ですので概要くらいの記事になってしまいます。
菌類との関係
腐生植物は種子植物なのですが、植物体自身に葉緑素がなく
光合成で自活する能力が
したがって菌類と共生することで栄養素を得て生育する植物です。
腐生とは通常、生物死体などを分解して栄養とする生活形態のことで
菌類に対して使われる言葉なのですが、
いままで腐生植物という呼び名で来ていますのでこの記事でも使用することにしました。
実際にこれらの植物自体は外の有機物を分解して直接摂取しておらず
その生育形態は有機物を分解している
最近はより正確な表現として菌従属栄養植物という呼び名も一部では提唱されています。
形態
腐生植物はほとんど、もしくはまったく葉緑体を持っていません。
逆にほとんど真っ黒のものもありキノコの色彩に近く思います。
私自身、キノコにも非常に興味を持ち書籍だけにとどまらず
山野に出たときなど必ずチェックするほどです。
茎にわずかに確認できる程度の物も多いです。
ですから地上から伸びた茎の先に花だけを着けているように見える形態が多いものです。
地下部は根があまり発達しないものが多く地下茎のみのものもあります。
多くは根が短くて太く、ここで菌類と共生しています。
生育環境
多くの腐生植物は森林内に生育しており、さらにその一部は環境変化の少ない
原生林に近
そのような生育環境の減少から淘汰されてしまう可能性のあるもの
またその一方で、あらたに切り開かれた土地や農地等で
腐生植物の生育条件が偶然出来上がって
このような例も耳に入ってきます。
腐生植物は土の養分ではなく、共生できる菌根菌と共に育てなくては
人為的に育てたり栽培することはまず不可能であると思われていますが、
しかしながら菌類の生育環境を整えることで腐生植物の栽培に挑戦している話も
聞きますのでいずれは栽培方法も確立される種ができることを期待しています。