ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis ) 植え替え方法1

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ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis ) 奇想天外、初めての植え替え

 

 

 

今回は下記

 

Welwitschia mirabilis(奇想天外 キソウテンガイ)の実生方法

 

の続き的な記事なのですが

 

 

その記事の中で

 

奇想天外の最初に出す根なのですが

これを折ってしまったり、キズつけたりしてしまうと

100%助かりません。

 

そして最初の植え替え(植え付け)の時は

この根がまだ1本しかない時に行います。

 

という記載をしました。

 

奇想天外はさほど保水能力を持っていないため

生き残る為には最初の根をとにかく水脈まで一気に届かせる必要があります。

そのスピードは他の品種の発芽時とくらべても桁違いに圧倒的な速さで

一夜明けると5cm以上根が伸びているなんてことはざらにあるんです。

 

そのために根を分枝させるという余分なエネルギーを使わず

一本の根を最速で地下に伸ばすのではないかと推測しています。

 

そしてその一本の根を伸ばしている間にも

双葉の状態から本葉が出るまでに落ちる苗がある程度出ることから

育つ苗を見極めることと、出来るだけ最初の根を抵抗無く伸ばさせる為に

 

私独自のひとつの方法を編み出しました。

 

 

本植えにする間にワンクッション置く事になるのですが

 

・栽培スペースの確保と培養土のロスを最小限に抑えつつ育つ苗を選別できる

・ある程度までこの方法で育った苗は本植えの時、根にストレスを掛けずに植え込める。

 

ちょっと面倒で、ひと手間掛かるとはいえ難しくはないので

奇想天外を一本でも多く成長させるために、

また、今まで実生から育成に成功していない人も

やってみる価値はあると思っている

 

 

一石二鳥の方法です。

 

 

次の項で画像を交えながら解説していきます。

 

もちろん、

通常行われている方法を否定するものではありません。

ひとつの方法として受け取っていただけたら幸いです。

 

 

 

実践編

 

出来たら奇想天外の種子発芽後、

根の長さが5cm以内の方が作業が安全かつ楽に出来ます。

 

それではまず用意するものです。

本植えまでは植木鉢やビニールポットを使わないので

園芸では通常使われない物もあったりしますが、、、

 

 

用意するもの

 

・バット

普段から実生を行っている人は大体持っていると思いますが

深さ5cm程度の100均に置いてあるトレーで充分です。

 

・塩ビ管

直径25~30mm程度の太さの物、長さを25~30cmに切って使うので

植え込む苗の本数に合わせて購入する長さを決めます。

 

・紐

塩ビ管は1本だと倒れてしまうために数本まとめて縛ります

縛りやすければ何でもいいです。

 

・バーミキュライト

本植えにするまではバーミキュライト単用です。

根のデリケートな初期にはこの軟らかい素材が適しているのです。

奇想天外は肥料の効きも良いので用土が単用な分、必要に応じて液肥を使います。

 

以上の材料だけで植え付けをスタートします。

 

 

植え込み

 

さて、いよいよ植え込みますが

バットに必要な本数分の塩ビ管を立てて並べ、バラけないように紐で縛ってしまいます。

 

塩ビ管が植木鉢代わりになるので、この塩ビ管にバーミキュライトを満たすのですが

多少こぼれた分は気にしなくてもよいですし、

乾いているうちに吹き掃ってもよいでしょう。

 

鉢底が無いただの管を使うのにはちゃんと理由がありまして

ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis ) 誰もやらない そらりす式植え替え方法2

こちらの記事で詳しく解説してあります。

 

腰水栽培になりますので、

バットにも充分水を張りバーミキュライトにもしっかり吸水させます。

この時、吸水を焦って上から水を掛けると

塩ビ管下部の隙間からバットにバーミキュライトが流れ出てしまうので

のんびりと水が上がるのを待つことになります。

 

 

 

 

水が上がり次第、発芽している奇想天外の苗を

ひとつひとつの塩ビ管内のバーミキュライトに根と種子部分が入る大き目の穴を箸等であけ

根を傷つけたり折ったりしないように、1本づつ慎重に抜き上げ、植え込みます。

 

 

根は左右に広がらず直下に伸ばすのでこの塩ビ管のサイズで充分なんです。

これで植木鉢にくらべてもかなり省スペースなのがわかるとおもいます。

 

 

植え込み直後はこんな感じ

 

これで第一段階の植え込みは完了で、

 

今後は絶対に水を切らしてはいけません。

冬場の低温で成長が止まっているように見えるときでも

鉢内の乾燥は厳禁です。

 

そして奇想天外は強い光線を好むのですが、この段階では棚下での管理を続けます。

植え付けた翌日にはもう成長が始まっている感じで、

数日もすると双葉も緑色を増してきます。

 

 

 

 

 

成長が進み1~2週間もするとこのように本葉がのぞいてきますが本植えはまだ先で

この時くらいになると落ちるやつは落ちてちゃんと育つやつに絞られてきます。

 

 

ちなみにバット内の水位が下がれば足すという、ずっと同じ管理を続けますが

2週間に1度くらい約1000倍に水で薄めた液肥(私はハイポネックス使用です)を

バットの水が減ったついでに足してあげています。

 

 

 

 

そして本葉がこれくらいに育ったらいよいよ本植えです。

 

思っていたより長くなってしまったので本植え編は

ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis ) 誰もやらない そらりす式植え替え方法2

で解説していきます。

 

まとめ

 

 

一見、大変そうに見えますが

実際やることは最初の材料の用意と苗の植え付け、それが終われば

減った水を足すだけです。

 

用意した材料は洗浄しておけば次回の実生時に再利用できますし

私のところのような狭いスペースで沢山の奇想天外を育てたい場合に

重宝する技法だと思っています。

 

かなり好結果を出せると思いますので

めんどくさがらずにチャレンジしてみてくださいね(笑)

 

 

 

 

 

 

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