ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis )の実生方法

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ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis )の実生方法

 

奇想天外(キソウテンガイ)の概要はこちらを参考にしてくださいね

ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis ) 奇想天外 キソウテンガイについて

 

 

奇想天外(キソウテンガイ)の実生をしよう

 

難物扱いされることもある奇想天外ですが

ポイントさえ押さえてしまえば非常に強健で育てやすい植物です。

またあらゆる意味で貴重、特異な植物であることはまちがいありません。

 

ここでは実生から栽培方法まで私が体験してきた事や

オリジナルのやりかたを公開しちゃいます。

 

 

種子の入手と選別

 

奇想天外の種子は今のところ国内で採種されて提供されたものは

無いと思われますので、どうしても輸入種子に頼ることになります。

手っ取り早くヤフオクやebayでも購入可能ですが、、、

 

私は海外の業者に直接注文して送ってもらっていますので

このサイトで共同購入の呼びかけもしていく予定です。

 

さて、記事を進めます。

 

種子を入手したら、まずやることがあります。

 

それは種子の選別なのですが、奇想天外の種子は外からではわからない

不発芽や発芽不良の種子が結構な確立で混じっています。

 

育たない種子を蒔いても仕方ないので、私は種皮を剥く作業をしています。

 

奇想天外の種子

 

 

 

 

種子の選別

 

 

 

1.種皮を剥く前

 

 

 

 

2.中身を抜いた種皮だけ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3.種皮を取り除いたほぼ健康と思われる種子

 

 

 

 

4.これが種皮内で痛んでいたもの。当然、廃棄になります。

 

 

 

 

私は選別をしますが未選別で種皮をつけたまま蒔いて

硬い殻を破って発芽してきたものは

ミスさえしなければ、ほぼちゃんと育つとも聞いていますので

この辺は各自の判断にお任せします。

 

発芽率はもちろん種皮を剥いた方が格段に良いです。

 

 

 

いよいよ種蒔き

 

 

・種子の消毒

私は粉のような極細かな種子以外はすべて蒔く直前に

オーソサイドという粉末の殺菌剤でカビ対策をしています。

 

オーソサイドを選んだ理由は

数ある殺菌剤の中で唯一これが種子に紛衣して使えると

能書きに書いてあったからで(笑)

 

単純にカビ対策のみですから他の物でも代用出来ると思います。

 

やり方は簡単で、

小さいサイズのチャック袋に粉剤と種子を入れて

軽くシャカシャカ振り種子の表面に粉剤を纏わす感じです。

 

奇想天外の種子のように種皮を剥いた物はキズがつきやすく

そのキズが命取りになったりするので

ホントに軽くササッとまぶせばオッケーです。

 

 

・種子の蒔き床

種子の蒔き床は、奇想天外の場合、私はバーミキュライト単用です。

 

 

※重要

 

こちらに詳しく記載してあります

ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis ) 誰もやらない そらりす式植え替え方法1

ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis ) 誰もやらない そらりす式植え替え方法2

 

 

奇想天外の最初に出す根なのですが

これを折ってしまったり、キズつけたりしてしまうと

100%助かりません。

 

そして最初の植え替え(植え付け)の時は

この根がまだ1本しかない時に行います。

 

2本目の根を出してくるのはしばらく後になるんです。

 

ですから、軟らかい上に軽いため、根に付着したままでも

植え替え時に負担が掛かりづらい素材であるバーミキュライトを選びます。

 

 

その他、ティッシュをビショビショの状態にして

その上に種子をばらまいて発根確認次第、植え込む方法も良好でしたが

 

この場合、発根の確認が遅れ根がティッシュに食い込んでしまった場合に

根を折ってしまう可能性があるため、、、ズボラな私は実際やりましたから(笑)

バーミキュライトに落ち着きました。

 

 

・種子の蒔き方

 

私は極まれに冬場に蒔く場合もあるので保温のために、

ほぼ密閉できる100均で売られている蓋つきのCDケースを利用しています。

 

この底に2~3センチほどの厚さにバーミキュライトを敷き詰め

ある程度平らに均し水が溜まらない程度にビショビショにしたら

この上に種子をばらまき発芽を待ちます。

 

気が早い子はもう少し低い温度でも根を伸ばしてきますが、、、

通常なら初夏あたり、日中の気温が28℃を保てるくらいからが発芽(発根)が良好です。

冬場に蒔く場合は室内の日当たりの良い場所にペット用のプレートヒーターを敷き

保温しながら発芽させます。

 

発芽直後から根の伸張スピードはかなり速く、

一晩で5cm近く伸ばす個体もあり、早目に植え込みをしたいのです、、、

 

ですが

 

経験上、根だけを伸ばし、葉が出ない個体も多少出る為

私は下の画像のように双葉の展開が始まろうとしている頃に

一度目の植え替えを行っているのです。

 

画像よりも

もう2~3日早目に植え替えしたいですが、、、

 

 

ここまでは無事発芽、成長しましたね。

 

 

まとめ

 

 

以上が種蒔きから発芽までとなります。

 

ちょっと面倒ですが

限られたスペースで出来るだけ苗や用土のロスを無くす為にこの方法になりました。

 

奇想天外は他の植物と違い初期の根の再生に関して非常にデリケートで

寄せ植えにすることで成長を促進させてしまうと

その後の植え替え時に根を傷つけずに分けることが困難になり

植え替えたものの活着せず枯れてしまう株が多々出ます。

 

発芽直後から単独で植えないといけない理由がここにあります。

 

一鉢に一粒がベストなんでしょうけど、、、未発芽も結構あることを考えると

スペース的にも種子の状態の時から一鉢に一粒という訳にもいきません。

 

そこで

下記の記事で

発芽後の私が工夫したことを公開しています。

ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis ) 誰もやらない そらりす式植え替え方法1

ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis ) 誰もやらない そらりす式植え替え方法2

の記事も参照してください。

 

合わせてご覧くださいね。

 

 

 

 

 

 

 

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