ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis ) 奇想天外、初めての植え替え2
ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis ) 植え替え方法１
からの引き続きとなる本記事ですが
ここを乗り越えれば奇想天外は、ほぼ問題なく栽培できるはずです。
ここから、いよいよちゃんとした培養土と鉢に植えることになります。
本葉も伸びて大分奇想天外らしくなってきた若苗ですが、
まだまだ慎重に扱ってくださいね。
本植え編 解説
はじめに
私はこの段階では、深めの蘭鉢4.5号を使っています。
培養土は特に何も足したりせずに通常使用している物です。
ただ、腰水栽培は続くのと苗が大きくなり、鉢のサイズを大きくする際に
根鉢を崩さずに植え広げる形をとるため
鉢底には荒い目の土を使わず全体が培養土となっています。
ですからそのままでは鉢底の穴から培養土がこぼれてしまうので
薄い不織布を一枚敷いています。
これは鉢底網を使用するとそれに根が絡みつき、
次の植え替えの時に支障が出たことがあったからです。
苗の抜き上げ
ここで何故、底の無い塩ビ管を使用したかの説明をしていきます。
もちろん根へのダメージを最小限に抑えるためなのですが
まず、水をたっぷりはったバケツを用意します。
要するに水中で奇想天外の苗を抜く作業をしています。
画像と一緒に解説していきますね。
１．苗の植わっている塩ビ管を１本取り出します。
この時下から用土と苗が一緒に落っこちてしまうので
筒の下部を押さえつつ静かにバケツ上に移動します。
２．次にゆっくりと塩ビ管をバケツ内の水中に沈めていきます。
３．そうすることで画像のように
根を傷めることなく水中に苗が吸い込まれていきます。
抜き上げじゃなくて、抜き下げですね(笑)
でもダメージは最小限だと思いませんか？
４．しかもこのまま泳がせておくことで
植えつけるまで根の乾燥も防ぐことが出来ます。
５．鉢に植える直前です。
根が異様なほど長いことがわかりますね。
これを植え込むとなると、昔の栽培家がやっていたような
まさしく土管に植えるしかなくなってしまうので
次にまたひと工夫した植え方を書きます。
６．不織布を敷いた鉢底に少し培養土をいれます。
ここからちょっぴりだけコツがいるのですが
奇想天外の長い根を落とし込む際に、鉢内を一周させつつ
培養土をやさしく流し込みます。
７．ちょっと伝わりづらいですね
次の画像でわかるでしょうか、、、、
長い根を鉢内の壁沿い近くを一周させては培養土を入れ、また一周させて培養土を入れ、
すこしづつ培養土を盛っていくという地道な作業なんですけど(笑)
イメージ的には最終的に、鉢の中で根がコイル状に螺旋を描いている感じです。
１番気を遣うのがこの作業で、
別に根がきれいなコイル状の形にならなくても全然構わないのですが
土を流し込む際に
根に傷をつけたり、切断してしまわないように細心の注意をしながら丁寧に行います。
８．こうして植わった奇想天外は心なしか機嫌が良い様に見えますねww
実際、ここまでくれば、極端な寒さに当てたり、カラカラに乾燥させない限りは
そうそう枯れる植物ではありません。
以上で初期の植え替え作業は完了です。
この後は数日棚下で養生させてから
日当りの良い高温の環境でガンガン育てられます。
まとめ
そらりす式奇想天外の実生から植え替えはいかかでしたか？
確かに、めんどくさいといえば面倒ですし
もっと簡単に育てている人もいる事と思います。
ただうちで大雑把に統計を取った結果
本数的に１番生存率の高いのがこの方法でした。
手間は掛かっていますが、特別に思い入れのある植物ですので
やれることは色々やってみた結果行き着いたものです。
当然のことながら、、、
こうなってしまった苗もありますが、、、
このような残念な苗を減らす為に
本記事を合わせトータル、4記事に跨ってしまった
Welwitschia mirabilis(奇想天外 キソウテンガイ)について
Welwitschia mirabilis(奇想天外 キソウテンガイ)の実生方法
ウェルウィッチア ミラビリス ( Welwitschia mirabilis ) 植え替え方法１
がお役に立つことを願っています。
もしこの方法を試した人がいたら
レポートください（質問もこちらからどうぞ）
